journal

« March 2011 | メイン | May 2011 »

April 26, 2011

今シーズンのアーセナルは終わった。
梅本洋一

[ sports ]

 3月中旬に3つのカップ戦を連続して失ってからアーセナルの悪循環(ヴェンゲル)は続いている。インジュリー・タイムにPKを奪ったようやく勝ち点3を獲得した思われたリヴァプール戦でも、タイムアップ寸前にエブエがPKを奪われてドロー。そして対トットナム戦では、3-1から同点に追いつかれ、さらに、一昨日のボルトン戦でも、タイムアップ寸前に決勝ゴールを奪われて敗戦。実況の八塚アナは、今年に入ってからプレミア...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 11:56 AM

『引き裂かれた女』クロード・シャブロル
梅本洋一

[ cinema ]

 小説家のシャルル・サン=ドゥニ(フランソワ・ベルレアン)が、テレビで天気予報をやっているガブリエル・ドゥネージュ(リュドゥヴィーヌ・サニエ)に狙いを付け、彼女を最初に誘う場所はオークションだ。父ほどの年齢に達した小説家に惹かれた女性は、彼女に一目惚れした金持ちのどら息子(ブノワ・マジメル)の誘いを振り切ってオークションに出かける。若い女性に、オークションに行かないか、という信じがたい誘惑手段を用...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 10:58 AM

April 22, 2011

『ファンタスティックMr.FOX』ウェス・アンダーソン
高木佑介

[ cinema , cinema ]

 この作品が好評を博していることは雑誌の論評などですでに知っていたし、ロアルド・ダールの原作を映画化することがウェス・アンダーソンの念願の企画であったこと、そしてその意気込みに見合った力作であることもなんとなく耳にはしていた。とはいえ、特に大きな期待を抱くわけでもなく、いわば消極的な心構えで映画館に足を運んでしまったことをまず正直に書いておきたい。前作の『ダージリン急行』(07)がそれほど面白くな...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:44 AM

April 15, 2011

『悲しみのミルク』クラウディア・リョサ
隈元博樹

[ cinema ]

 ファウスタ(マガリ・ソリエル)には常に「母性」が依拠しており、彼女という存在は彼女の母から与えられたその一連の系譜から逃れることのできない運命にあるのかもしれない。  とは言うものの、彼女と実母が同じスクリーン上に捉えられるのは冒頭の場面、あるいは遺体となって言語を失ってしまった「以後」にしか二人の女性はひとつの空間をともに生きることを許されてはいない。 しかし息絶えし間際、ケチュア語で紡ぎ出さ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:38 PM

April 11, 2011

『神々と男たち』グザヴィエ・ボーヴォワ
増田景子

[ cinema ]

 この映画を観て、遠藤周作の『沈黙』を思い出す。『沈黙』は鎖国をしていた江戸時代の長崎を舞台とした隠れキリシタンの日本人と宣教師たちの話である。ちなみにこの『神々と男たち』は、アフリカのアルジェリアの小さな村が舞台であり、イスラム教のアルジェリアの人とフランスから来たキリスト教の修道士たちの話であり、平和だった村がテロリストの攻撃によって戦場へと変貌してしまうのだ。こうして文字にしてみるとふたつの...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 12:29 AM