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・ 梅本洋一 |
・映画
『名前のない森』(映画版)(青山真治)
『秋聲旅日記』(青山真治)
『海流から遠く離れて』(青山真治)
『あじまぁのうた』(青山真治)
『軒下のならず者みたいに』(青山真治)
昨年の青山真治の活躍はすばらしい。これだけの「作品」を残した2003年の彼に脱帽。映画版の『名前のない森』には背筋が震えた。
・others
『建築の終わり』(北山恒、岸和郎、内藤廣)(書籍)
この書物から2003年の私は多くの着想を得た。領域は異なっていても「同じ場所」でものを考える重要性。
フランス対アイルランド(ラグビー、ワールドカップ準々決勝)
ベルナール・ラポルトが志向するラグビーが実現した唯一のゲーム。
『Pendant le travaux, le cinema reste
ouvert』(ティエリ・ジュス)(書籍)
友人が「カイエ・デュ・シネマ」に残した遺言のような書物。その後、彼がこの雑誌の連載blocムnoteの最終回の文章を読んで涙ぐんだ。
「身体と言葉が共振する」(松浦寿輝)(「ユリイカ」12月号ロラン・バルト特集)
ゴダールやバルトの研究者になるなんて信じられないという友人の言葉に深く共感した。バルトがたったひとりで物静かに夕食を食べていたレストランを思い出す。
「something stupid」(大滝泳一と竹内まりあのデュエット)
フランク・シナトラとナンシー・シナトラのかつてのデュエット曲はもう大好きだった。このカヴァーでも一緒に歌えた。
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・ 衣笠真二郎 |
・映画 BEST 5
1:『8 Mile』カーティス・ハンソン
エミネムのヒップホップの歌声そして彼の働くプレス工場の騒音は、その現場においてのみ生成=生産される音声にほかならない。ゆえにこのフィルムは決して過去や妄想に甘えたりしないのだ。
2:『テトラポッド・レポート』冨永昌敬
「テトラポッドは株式会社テトラの登録商標」である。映画と現実とのあいだに横たわる縁=淵の岸辺に、無数に転がっている「テトラポッド」それぞれの名前をひとつひとつ呼び上げてゆく作業。
3:『プラットフォーム <3時間14分版>』ジャ・ジャンクー
「2時間31分版」では削られていたいくつかのエピソードを見てしまうと、この「3時間14分版」以外は『プラットフォ−ム』ではない、とつい言いたくなる。
4:『鏡の女たち』吉田喜重
「生誕100年記念 小津安二郎の藝術」で『秋日和』や『秋刀魚の味』を見直した。岡田茉莉子がキャメラを見返す両眼は、『勝手にしやがれ』のラストショットを思い出させる。
5:『ミスティック・リバー』クリント・イーストウッド
ボストンの地上で、ショーン、ジミー、デイヴそれぞれの子供が、生まれ、死に、生きつづける。河の水は、その揺るぎない岸辺を見送ることしかできない。
・昼飯定食処 BEST 5
1: 栄和楼(目白台)
旧田中角栄邸の向かいにある中華料理屋。タクシーの運ちゃん御用達で、¥600だせば満腹になる。レバニラがお薦め。
2: 源治(早稲田)
夜が本業の焼鳥屋だが、ランチの親子丼が美味。そのいっぽう、日替わりの「(得)ランチ」はハズレが多く、あんまりお得感がない。
3: グラン(神保町)
手作りハンバーグがとってもモチモチしてて美味い。学生が多い街だからか、基本は大盛り。おばちゃんの愛想すこぶるよし。
4: アオキ(飯田橋)
「グラン」と同じくこちらも洋食のお店。しかもハンバーグが「グラン」とおなじくらいモチモチしてる。半径1km圏内で「千代田モチモチ戦争」が勃発していることは間違いない。
5: 橋(神保町)
夜は家庭料理居酒屋のランチ。魚介類などのフライ・竜田揚げの定食がメイン。食器がプラスチックでなかったら、もう少し上位に食い込めたかも。
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・ 志賀正臣 |
・映画
『マッチスティックメン』リドリー・スコット
『閉ざされた森』ジョン・マクティアナン
『アイデンティティー』ジェームズ・マンゴールド
『キャッチミー・イフ・ユー・キャン』スティーブン・スピルバーグ監督
『8mile』カーティス・ハンソン
上の三本はラストを知らずに見るのが前提になる映画のようですが、そんな映画を一年間に三本も見るのはいままでなかったような気がします。
・その他
DAISY HOLIDAY
ディジーズ・ワールドが終わってしまったと思っていたら、ディジーズ・ホリデーが始まっていました。
sob-a-mbient
付属のそばショップガイドには、事務所の近くの大むらが小西の推薦でのっていました。
AIN'T NO STOPPING US NOW/LARRY GOLD
ブギー・ナイツでかかっていたMCFADDEN & WHITEHEADのAIN'T NO STOPPING
US NOWのカバー。試聴機で聞いて何もわからずに適当に買ったもの。
MUSICAL FROM CHAOS/dcprg
ビージーズのカバーで驚きました。
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・ 須藤健太郎 |
・映画 ベスト5(五十音順)
『恋は邪魔者』ペイトン・リード
『歓楽通り』パトリス・ルコント
『トーク・トゥ・ハー』ペドロ・アルモドバル
『ナンバー・ゼロ』ジャン・ユスターシュ
『ファム・ファタール』ブライアン・デ・パルマ
思いつくままに5本。映画から遠ざかっていた1年だった。
・その他
本当に個人的な、自分にとっての2003年ビッグ・イベント ベスト5
引っ越しをしたこと
3月。新しい環境のもとでがんばろうと思った。
買い物中のビヨークを見たこと
夏。渋谷のタワレコで。とても派手な格好をしていて、一般人ではないオーラが漂っていた。
バイトを始めたこと
怠け性が治ったのかも。現時点で半年ぐらい続いている。
阪神タイガース優勝
小さいころから阪神ファンなので、とにかく嬉しかった。久慈がバッティングで活躍していたのも印象的。
パソコンの買い換え
12月。4年間使っていたノート・パソコンが動かなくなった。寿命だったのかな。
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・ 松井宏 |
・映画BEST5(五十音順)
『海流から遠く離れて』青山真治
撮影現場は可能世界ではない。「日本よりも頭の中の方が広い。頭の中よりも世界の方が広い」。
『亀虫』
いま東京を撮ること。それはマンションのベランダで洗濯物を干す女の子を映す以外にあり得ないのではないだろうか。
『10話』アッバス・キアロスタミ
新宿にも監視カメラが設置された。だが世界は未だ反吐が出るほど謎めいている。
『ファインディング・ニモ』アンドリュー・スタントン
最上の語りは、いまピクサースタジオにあるのではないだろうか。
『ラクダと針の穴』ヴァレリア・ブルニ・テデスキ
われわれはいまいちど「持てるもの」の苦悩を考えねばならない。最上級のそばかすと最上級のサマードレス。
・買い物ブギウギ
フセイン・チャラヤンの半袖シャツ
勘違いパンクみたいなシャツだが、もちろん着ると違う。洋服は細部が命、を再確認させる1枚。
マルジェラ&リ−ヴァイスのジーンズ
ある古着屋にて格安新品で購入。近年のリ−ヴァイスの闇雲な突っ走りには唖然とするが、まあこれは別。洋服はシルエットが命、を再確認させる1本。
コンバースオールスターハイカットレッド
ここ数年ずっと欲しかった。予定外の収入時に思いきって購入。オーヴァ−サイズ。洋服はスタンダードが命、を再確認させる1足。
ブリティッシュ・カーキの2タックチノ
このダサさがたまらない。アディダスのダサ・ハイテクスニーカーと合わせると最高。洋服はダササが命、を再確認させる1本。
MADE IN KOREAの革ジャン
軽い。色も良し。格安で購入。韓国産の革ジャンは良い、と中学生の頃「ファインボーイズ」で学んだ経験が活きる。「ファインボーイズ」侮り難し、を再確認させる1枚。
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・ 結城秀勇 |
・映画
『ドッペルゲンガー』 黒沢清
『ナンバー・ゼロ』 ジャン・ユスターシュ
『勇者に休息なし』 アラン・ギロディ
『一緒に老けるわけじゃない』 モーリス・ピアラ
『海流から遠く離れて』 青山真治
次点というかアメリカ映画ベスト5。『スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする』(デヴィット・クローネンバーグ)、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』 (スティーヴン・スピルバーグ)、『パンチドランクラブ』(ポール・トーマス・アンダーソン)、『ファム・ファタル』(ブライアン・デ・パルマ)、『セプテンバー11』中の1編(ショーン・ペン)
。要するに毎年の事ながら全く絞りきれてない。
だがなによりも『月の砂漠』と『ヴァンダの部屋』が2年越しに公開されることになった年だった。
・2003無くなったもの色々
2003年に無くなってしまったものがいろいろあるが、惜しむ気持ちが持てなかった。まして懐かしむなんてできない。
1.同潤会アパート ある形式と巨大なヴォリュームがなくなった。
2.東急会館 いや、なくなったのはディテールだ。
3.100系新幹線 一度も乗ったことがない。
4.ファミコン 2歳年下のファミコンが我が家にやってきたのはなぜか、スーパーファミコンを買ったはるかあとのことだった。
ジョー・ストラマーが死んだ後の世界に住んでいる。
『レッド・クロス』ジョン・フェイヒィが2003年のベスト盤。
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