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August 23, 2004
『夢の船旅 父中上健次と熊野』中上紀
[ book , sports ]
暇があれば旅をする。彼女はとにかく旅が好きだ。そんなに好きなら、旅の出来事を小説のネタにすればいいのに、と思う。旅の数だけ小説が書ければどんなに楽か。けれど、6月に出版された『いつか物語になるまで』(晶文社)を見ると、簡単にできそうでこれが実に難しいのだという。旅の出来事は“私”の目の前で勝手に展開されるだけで、“私”が介入しなくてもいいようなことばかりだからだ。“私”が参加しない物語はない、と彼...全文を読む ≫
投稿者 nobodymag : 6:29 AM