アーセナル対ニューカッスル 2-0梅本洋一
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いよいよプレミアの開幕。もちろん贔屓のアーセナルの開幕戦を見る。ヴィーラのユヴェントスへの移籍。コミュニティ・シールズでの対チェルシー戦敗北。ほとんど昨年と同じ面子でしかもヴィーラがかけた状況で戦わねばならないアーセナル。「スカパー!」の開幕特集の番組で、粕谷秀樹は、「何年も同じタイプのフットボールは飽きた」と酷評したヴェンゲル=アーセナルのフットボール。アーセナル・ファンもぼくも粕谷の発言には一理あると思った。ヴェンゲル、どうなのよ? という感じですね。
対するニューカッスル。シアラーの現役続行。バックラインに屈強のブームソン、センターにエムレ、そしてスコット・パーカー。ずいぶんメンバーが代わっている。大味なフットボールばかりのニューカッスルがどんなフットボールをやるのか?
蓋を開けてみると、アーセナルのメンバーは、怪我のキャンベルのところにセンデロスが入り、注目のミッドフィールドにはセスクとジウベルト。あとは「想定の範囲」のメンバー。ゲームは、ニューカッスルのハッスルぶりが光る戦い。ミッドフィールドでのプレスの掛け合い。まるでセリエAのゲームのような展開になったが、ジウベルトを後方からタックルした選手が一発レッドで、ニューカッスルが引いてしまい、アーセナルのポゼッションがどんどん上がっていった。でも相変わらずシュートを打たない(粕谷の言うとおり!)。シュートパスを中心に何度も何度も突破を試みる(昨年通り、粕谷の言うとおり!)。後半30分でようやくPKを得て、これをアンリが決めると、一方的な展開に磨きがかかった。つまりニューカッスルが諦めたのだろう。面白いようにパスが回り、面白いようにスペースが生まれ、ユングベリのマイナスのクロスをベルカンプ(今年も見事なプレーの連続だった!)に代わったファン・ペルシーがピンポイントで決め、ハイバリーのラストシーズンの開幕を飾った。セスクに代わって後半に入った、今シーズン唯一の新戦力フレグ(ベラルーシ代表)は、わずか15分の出場だったが、可能性を感じさせた。スピードがあり、周囲を見ることができ、しかもドゥリブラーだ。ピレスと似たいかにもヴェンゲル好みの選手。セスクと併用されるだろう。
ヴィーラの抜けた穴? ヴィーラっていたんだっけ? そんな感じ。ジウベルトにサポートされ、セスクはのびのびプレーしていたし、フレグはこれから何度も見たい。