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January 3, 2006

ラグビー大学選手権05準決勝 関東学院対同志社 31-15 早稲田対法政 61-5
梅本洋一

[ cinema , sports ]

 もう少し戦術を練りさえすれば関東学院を敗ったかもしれぬ同志社。ポゼッションでも地域でも関東を上回りながらトライを取ることができない同志社。もちろん関東のねばり強いディフェンスは称賛に値するが、今年こそは、という意気込みで臨んだ同志社の空回りが惜しい。競ったゲームができない関西にある同志社の悲哀は分かるが、スクラム、ラインアウト等要所を押さえる関東の老練な戦いぶり。学生チームはゲームの中で修正することができない。クラッシュする前に早くボールを繋いでいけば同志社にも勝機はあったろう。後半1トライ返して2点差に迫った直後、有賀に一発のサインプレーでトライを取られたのが、決定的な敗因になった。
 そして早稲田は、堂々の横綱相撲。9トライを奪う快勝だが、もっと取れたような気がする。ここへ来てハーフ団の軽いプレーが多いのは気にかかる。SHはパスマシーンに徹し、SOは下手に近場に持っていくよりも、両ウィングで勝負ができるので、まず大外を心がければいい。もっとシンプルにプレーすれば、100点ゲームになったろう。
 さて決勝は早稲田対関東学院という予想通りの組み合わせになった。今年の下馬評は圧倒的に早稲田有利だ。だが、清宮の自信ほど、ぼくはこのチームに信頼を置けない。今日のように関東のねばり強いディフェンスに遭うと、簡単にトライは取れないだろう。ロースコアに持ち込めば関東にも勝機があるかもしれない。そのために早稲田は外で勝負を徹底させること。関東のディフェンスが届かない大外で勝負。ワイド、ワイド!
 そして接点。関東の今日のからみは見事だったが、早稲田のFWは同志社よりも強いはずだ。そして、強いのだが、無理矢理接点勝負に持ち込むのではなく、バックス勝負に持ち込む。そうしたゲーム展開になれば、大学選手権はそれ以降のための一里塚ということになるだろう。東芝のBチームに敗れたリヴェンジはまだまだこれからだ。毎年書くので、今年も得点予想。早稲田5トライ、関東2トライ。あとは藤井と五郎丸の出来次第。