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October 23, 2007
第20回東京国際映画祭レポート『誰かを待ちながら』ジェローム・ボネル宮一紀
[ cinema , sports ]
渋谷に向かう東横線の車内で中学時代の同級生を見かけたような気がした。電車を降りてから声を掛けようと思ったら、雑踏にまぎれて見失ってしまった。ふと、それほど親しかったわけでもない同級生に声を掛けようとした自分が滑稽に思えた。 気鋭の若手作家と呼び声の高いジェローム・ボネルの新作『誰かを待ちながら』はフランス郊外の日常を生きる匿名的な人々のすれ違いを描いた群像劇である。もっとも、偶然を装ったすれ違...全文を読む ≫
投稿者 nobodymag : 1:14 AM