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March 14, 2012
「恐怖の哲学、哲学の恐怖——黒沢清レトロスペクティヴによせて」ジャン=フランソワ・ロジェ
[ cinema , cinema ]
黒沢清は、B級映画とジャンル映画でデビューした多作の映画作家だが、彼は、国際的な舞台で次々に評価される、異論を挟む余地のないほどに個人的な作品世界を築き上げてきた。彼は恐怖と不安の映画作家だと考えられてきたが、恐怖映画の諸々の規則が、彼にあってはしばしば、それを通して日本の文化的な歴史と社会的な現実を垣間見せるプリズムにもなっている。その演出術は、自らの映画から、これまで実現されたことのない極限...全文を読む ≫
投稿者 nobodymag : 7:24 PM