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April 2, 2022
『ポゼッサー』ブランドン・クローネンバーグ
[ cinema ]
映画は、ある女性の地肌の見える後頭部のショットで始まり、続くショットではコードに繋がれた針が突き刺さるその頭皮が超クロースアップで痛々しくとらえられる。皮膚に対する強い執着が伝わってくる。「私」の外部と内部とを隔てる皮膚は、ふつう、固有の「私」と分かちがたく結びついているはずだ。ところがこの映画では、(たとえ比喩的なイメージだったとしても)「私」から剥離していく皮膚の居心地の悪さばかりが際立つ。...全文を読む ≫
投稿者 nobodymag : 7:51 PM