June 23, 2022
『色暦女浮世絵師』は、絵師の雪英(福島むつお)の妻おせき(小川節子)が、富裕な商人伊勢屋の息子清太郎(前野霜一郎)に辱められ、おせき夫婦はそれを忘れて生きようとするもののその傷は折に触れ夫婦の間に浮上してふたりは苦しむ、浮世絵の版元にもっと露骨で淫猥な絵を、と求められながらそれを果たせず体調を崩してゆく雪英を助けて、おせきが男女交合の体位や構図のアイディアを出し、下絵を描き、色をつけるうちに彼女...
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2012年に出た小沼勝自伝「わが人生 わが日活ロマンポルノ」の自作回顧のなかで今作を語った部分によれば、小沼監督は現場では新人女優の演出に集中することになるだろう、という意識で、プロデューサー伊地智啓とともに小沢啓一宅を訪問してシナリオ改変の了解をとりつけたという。その改変がどういうものか、どの時点で行われていったのかはわからぬままとりあえず「~わが日活ロマンポルノ」の記述を見ると、もともとの脚...
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池袋のピンク映画館、シネロマン池袋で小沼勝と曽根中生のデビュー作、『花芯の誘い』と『色暦女浮世絵師』を観たのでそのことを記す。 シネロマン池袋ではいまだに毎週替わり三本立てで番組が組まれている。その番組はだいたいエクセス(新日本映像)+ロマンポルノ、新東宝、オーピー(大蔵映画)という映画会社区分のローテーションが一週間ずつ巡っていく流れ。エクセス+ロマンポルノ週ではエクセス作品2本を一週間やり...
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