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January 31, 2025

『映画を愛する君へ』 アルノー・デプレシャン インタビュー 

[ cinema ]

 ポール・デダリュスがアルノー・デプレシャンの分身のような存在であることは、彼の映画を見てきた観客であれば知っていることだ。ポールとアルノーは同じように恋愛をし、同じように歳をとってきた。とはいえ、これまでポールが映画監督になったことはないし、デプレシャンはこの登場人物を映画の道へ近づけようとはしなかった。そうした意味で最新作『映画を愛する君へ』では、ポールは映画にどっぷり浸り、今までにないほどデ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:48 PM

January 26, 2025

『すべての夜を思いだす』清原惟

[ cinema ]

 『ひとつのバガテル』『わたしたちの家』『すべての夜を思いだす』という3本の長編は、団地の中のひとつの部屋、一軒の家、それらを含んだ街というふうにだんだんと舞台が大きくなっていて、主人公というか主なエピソードの担い手の数が1、2、3と増えていく。でもそれを線的な成長や発展の結果なのだととらえたくはなくて、小さなものがより大きなものに置き換えられたのではなく、小さなものは小さなもののまま、その組み合...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 8:42 PM

January 25, 2025

『雪子 a.k.a.』草場尚也

[ cinema ]

 SDGsの基本的な考え方があったよね、なんだったか覚えてますか?はい、「だれ1人とりのこさない」です。この作品の冒頭に映るほんの短い授業風景。主人公が小学校の教師であることを示すなんということのないこの場面が、やたらと印象に残る。そもそも恥ずかしながらSDGsの基本的理念が「だれ1人とりのこさない」だったなんてこれまで知らなかった。「だれ1人」。言うは易しだとしても、なんだか感動的だ。でもわたし...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 11:00 AM

January 18, 2025

クリント・イーストウッドの編集:ジョエル・コックスとゲアリー・ローチへのインタヴュー

[ cinema ]

 以下に訳出したのは、2009年に「マルパソの男たち:ジョエル・コックスとゲアリー・ローチの感情のリズム」という題で公開されたインタヴューである。映画編集者のジョエル・コックスとゲアリー・ローチが、クリント・イーストウッド作品の編集について語っている。  別のところでコックスも証言しているように、イーストウッドは基本的に「編集のしかたまで決めたうえでカメラを回す(camera-cut)ことはせず、...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 3:46 PM