『ディストラクション・ベイビーズ』真利子哲也監督インタヴュー
「暴力を描くこと」
真利子哲也監督の長編商業映画デビュー作となる『ディストラクション・ベイビーズ』はただただ喧嘩にあけくれるひとりの男の姿を剥き出しのまま描いていく。この映画のテーマである「暴力」を監督はどのようなものとして捉え、そして見せているのか。映画をつくることで見つけようとしたそのことについて話を伺った。
——『ディストラクション・ベイビーズ』というこの映画のタイトルはナンバーガールの曲名からでしょうか。
真利子:もともとは『喧嘩の凡て』というタイトルが仮のものとして付いていました。それが別のタイトルでとなったときに、候補のひとつとしてこのタイトルが出てきたんです。やっぱりまっさきにナンバーガールの曲が思い浮かびまして他にもいろいろ考えたんですが、結果的にこのタイトルが好評だったんです。そうであれば、向井秀徳さんを音楽でお願いしますとプロデューサーとも約束した上でこのタイトルになりました。