journal

« May 2005 | メイン | July 2005 »

Next >>  1  |  2  |  3  | 全部読む

June 30, 2005

『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』ニルス・ミュラー
月永理絵

[ cinema , cinema ]

『ミリオンダラー・ベイビー』のラストシーン、イーストウッドらしき人物が小さな店のカウンターに座る様子が、窓の外からぼんやりと映される。その光景を目にしたとき、私は何の言葉も感情もそこに投影できなくなってしまった。それは、そのドアの向こう側には絶対に踏み込めないという確信めいた何かがあったからだ。ただぼんやりと見つめるしかないし、永遠にその光景を見ていることはできないのだと思った。  ショーン・ペ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 11:32 PM

June 29, 2005

『My Architect』ナサニエル・カーン
藤原徹平(隈研吾建築都市設計事務所)

[ architecture , cinema ]

 ナサニエル・カーンは、Louis Kahnとふたり目の愛人との間に生まれた子供であり、『My Architect』は父をほとんど知らずに育った息子が、父の建築を訪ね・父を知る人々にインタビューをして回る、いわゆる父親探しのドキュメンタリーフィルムだ。  父親探しとはつまり「息子が父親の空白を埋めていく物語」であるのだが、ナイーブすぎて聞くに堪えないナレーションと必要性をまったく感じないバックミュ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 7:09 AM

June 28, 2005

ラグビー オールブラックス対ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ 21-3 スプリングボクス対フランス 27-13 関東学院対早稲田 7-19
梅本洋一

[ sports ]

 本当に多忙な一日だった。ラグビーでは上記の3ゲーム、そしてコンフェデのドイツ対ブラジル戦も見ているので、スポーツで4ゲーム。さらに、午前中は息子のフットボールのゲームにもつきあっているし、夕食は親戚の会食にも行っている。 それぞれのゲームの感想をまとめよう。 オールブラックス対ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ  まず4年に1度敢行されるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズの遠征。今年...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 8:12 AM

June 24, 2005

ワールドユース 日本対モロッコ0-1
小峰健二

[ sports ]

 最後の試合になったモロッコ戦について。システムは4-4-2。カレンと平山のツートップ。もちろんこのシステムは長身の平山で制空権をとり、カレンがその平山の周りで「衛星」になるようにしたもの。あるいはこのチームでは有望な、左サイドの家永がエグって平山に合わせるパターンを志向したものでもある。一次リーグを見る限り、このシステムはほとんど変わらず、平山を中心にチーム作りをしたことが窺える。だが、ワールド...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 7:55 AM

June 23, 2005

コンフェデレーション・カップ 日本対ブラジル 2-2
梅本洋一

[ sports , sports ]

 ブラジルが前半を2-1で終え、後半になってから、選手もベンチも流し気味になり、カカ、ロナウジーニョという主力が外れた時間帯、ゲームもダレ気味なっていた。誰もがブラジルの2-1の勝利に終わるだろうと思ったろうし、ぼくにも眠気がおそってきた。だが、大黒、俊輔、ヒデだけはそう思っていなかったろう。俊輔のFKが右ポストをたたき、つめた大黒(当然のことのように福西も隣にいた)がマルコスの左を抜きドローに終...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 7:14 PM

『ジェリー』ガス・ヴァン・サント
藤井陽子

[ cinema ]

『ジェリー』の「爆音」と聞いてバウスシアターに足を運ぶ人はきっと、ジェリーのたてる足音や吹き荒れる風の音やアルヴォ・ペルトの曲の微細な息遣いを爆音で体験するという期待に少なくとも胸膨らませて来るのだと思う。実際に私もそうだったのだが、それを体験してみると、足音や風音以上に、にぶい圧迫を受けて宙に留められたような無音状態の時間がより衝撃的に立ち現れてくることを発見した。「爆音」とは爆音によって静寂...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 9:37 AM

June 20, 2005

『帰郷』荻生田宏治
渡辺進也

[ cinema ]

 ちょっと早めに映画館に着いたので、ロビーに貼られた紹介記事を読んでいたらびっくりしてしまった。地方自治体が撮影に協力するフィルムコミッションによって作られた1本なのだが、その撮影されている場所が僕の実家の近くなのだった。しかも、何人かの俳優を除けば現地の人間が出演している映画であるということで、映画の中に知り合いが出てくるのではないかとひやひやしてしまった。  春夫(西島秀俊)のところに母親から...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 11:55 PM

コンフェデレーションカップ 日本対ギリシア 1-0
梅本洋一

[ sports , sports ]

 それにしても今日のギリシアはいったい何だ? 昨年の同時期にユーロを制した同じチームとは思えない。選手にあまり変動はないので、オットー・レーハーゲルがやる気をなくしたのか、選手がやる気をなくしたのか。その辺のところは判らない。暑さ? 去年のポルトガルも暑かった。日程? 去年も同じはずだ。対ブラジル戦完敗? それはあるかもしれない。だが、アドリアーノ、ロビーニョの個人技にやられたわけでチーム全体が崩...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 11:53 PM

ラグビー テストマッチ 日本対アイルランド 18-47
梅本洋一

[ sports ]

 確かに大畑の2トライがあった。前半は10-14と食い下がった。勝負は後半開始早々に連続して2トライを奪われたときについた。第1テストに比べれば好ゲームだった。スタンドオフに入った廣瀬の力が大きい。代表のテストマッチでは、廣瀬を使うべきだ。森田は、パスとキック、そして判断力で廣瀬を上回ると判断される場合にスタメンになる。別に理由なく若返りを行うべきではない。廣瀬のパス、キックは、どんな局面において...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 7:58 AM

『描くべきか愛を交わすべきか』アルノー&ジャン=マリー・ラリユー
田中竜輔

[ cinema , cinema ]

「映画は批評のためにあるのではありません、観客のためにあるのです」、上映前のラリユー兄弟による挨拶に続き、このフィルムに出演しているアミラ・カサールは上機嫌に観客に向けてこうスピーチした。退場の際も大声で「ニホンダイスキー!」と明るく振舞う彼女のこの言葉を受けたあとで文章を書くのは少し気が引けてしまう。彼女の出演しているフィルムを実は他に見たことがなかったのだが、彼女は批評に何か恨みでもあるのだ...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 7:56 AM

Next >> 全部読む |  1  |  2  |  3 

June 2005

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

June 2005