青山真治×坂本安美トーク@横浜シネマリン
「ゴダールの60年代、そして現在」
前代未聞の3Dの使用法、GoProを含むデジタル機器の奔放な組み合わせ、同一人物のはずの女性をふたりの別の女性が演じ、そして突如として犬が映画の中心に現れる。様々な面で見るものを驚かせたジャン=リュック・ゴダール『さらば、愛の言葉よ』だが、そこから汲み出すべきものはまだまだ尽きてはいない。2D版という希少な形態で本作品の上映を行っていた横浜シネマリンでは、併せて「ゴダールの60年代、そして現在」という特集を組み、『女と男のいる舗道』(1962)『彼女について私が知っている二、三の事柄』(1966)『男性・女性』(1966)の上映と、足立正生や山内マリコを迎えたトークショーを行っていた。横浜シネマリンのご厚意のもと、特集内で行われた青山真治と坂本安美のトークをここに掲載する。ゴダールの60年代と現在にとどまらず、その間の期間をも横断するトークを、「NOBODY issue 42」掲載の記事と併せてお読みいただければ幸いである。