先週ぐらいに渋谷の東急ハンズの向かいのレコード屋でDoubleのDriving All The Nightのアナログ版見つけてしまい、買おうかと思いつつ、そのレコード屋の袋が透明なので帰りの道のりをDoubleのジャケットが丸見えなのはかなり恥ずかしいと躊躇があり、買わずにいた。しかも、doubleの曲を購入するというのは小柳ゆきや、サザンの曲を買うのと同じくらい選択の無い行為であるような気もなきにしもあらず。そういうわけで、今日行くと結局すでに置いてなかったため買わずに済んだが、その後観に行った「マリア」の客層とあまりに違うこと驚く。シネ・アミューズに来る人々は東急系であってセンター街にいる人々は西部系なのか。としつこく渋谷の西武と東急の話が頭をよぎるのだった。
ともあれ、もう売っていなかったので代わりに「That's the joint」という外人のヒップホップの曲を買うことにした。これもTaste
Of Honeyがサンプリングされている曲でかなり昔のヒップホップの初期のころの曲だそうだが、こういうのとdoubllが一緒に流通し、同じように消費できる状況というのは、数年後に当時の音楽として思いだされるときには、和製フォークのようなくくりの様な形では考えられなくなるのだろうか。それとも単純に渋谷系を思いだすのだろうかとかなり無駄なことを考えた。同時代的でないものを消費するのにもある程度の同時代性がやはりあるのだと、改めて感じさせられた。
志賀正臣