02.10/24

 

 赤坂にて、東京フィルメックス プログラム・ディレクター 市山尚三氏のインタビュー。株式会社ティー・マークのオフィスへ向かう。エレベーターで4階へ。オフィスの扉を開けるといきなり、半魚人の格好をした井手らっきょの等身大立て看板に出迎えられた。そういえば同じビルの5,6階はオフィス北野だった。87年に松竹に入社し、いくつかの日本映画をプロデュース、その後外国映画の買い付けを行うかたわらホウ・シャオシェン監督の三本の作品をプロデュースする。並行して東京国際映画祭「アジア秀作映画週間」(現「シネマ・プリズム」)の作品選定を担当。松竹退社後、今年で三回目となる東京フィルメックスを立ち上げ、同時にアボルファズル・ジャリリ監督やジャ・ジャンクー監督らの作品のプロデューサーとして活躍する。
 全ての活動は並行して行われ、絡み合い影響し合う。彼は、それら全てのきっかけは常に「偶然」であったり「気がつけば」そうなったと語るが、それはきっと「偶然」じゃない。というか、その「偶然」に出会うために行動するには物凄い労力が必要とされるはずで、さらにその労力を持続させることはもっと困難なことだ。「カンヌに行って飲み会に出たらたまたまその監督もいてね、まあそういう話になって」なんて、さらりとお話ししてましたが。

三宅晶子

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