2009年。映画へのまなざしを破格に切り返そうとする記念碑的な映画論が刊行されました。革命書としてのドゥルーズ『シネマ』を出発点に、映画と資本の秘められた関係性に迫るアクロバティックな論理によって、読む者に真の知的興奮をもたらしてくれる一冊『シネキャピタル』。果たして、この聞きなれぬ響きを持った名の書物が私たちに提示してくれるものとは、いったい何なのでしょう?
nobody presents “Suddenly” Vol.2では、前田陽一監督作品『喜劇 家族同盟』、万田邦敏監督作品『UNLOVED』という2本の傑作の上映とともに、『シネキャピタル』著者であり気鋭の批評家・廣瀬純氏をゲストにお迎えしてのロング・トークショーを開催!皆様の脳味噌に刺激的な一夜をお送りいたします。『シネキャピタル』という書物が見つめているものとはいったい何なのか、そしてその先に広がっているだろう可能性とは何なのか。この一夜が皆様にとって映画の持つ新たな力の「発見」の機会となるよう願っております。キーワードは「クリシェ」です。乞うご期待!
1971年生。映画批評家、龍谷大学経営学部教員、仏映画批評誌『VERTIGO』編集委員。
著書に『美味しい料理の哲学』(河出書房新社)、『闘争の最小回路----南米の政治空間に学ぶ変革のレッスン』(人文書院)、『闘争のアサンブレア』(コレクティボ・シトゥアシオネスとの共著、月曜社)、訳書にパオロ・ヴィルノ『マルチチュードの文法』(月曜社)、トニ・ネグリ『芸術とマルチチュード』(月曜社、共訳)、『未来派左翼』(NHK出版)など。『シネキャピタル』(洛北出版)は様々な分野から注目を集めた。現在は数多くの媒体に先鋭的な評論を寄稿している。
[日時] 2009年12月26日(土) 23:00開場、23:30開映(予定) (終映予定〜5:00)
開場・開映時間は変更の場合がございますので、事前に劇場までお確かめの上ご来場ください。
[会場] 池袋シネマ・ロサ
[料金] 一般:2,500円/nobody最新32号持参の場合2,000円
池袋シネマ・ロサ窓口にて、12/12(土)から整理番号付き前売り券発売。
当日券もご用意いたします。
*入場は整理番号付きチケットをお持ちの方を優先させていただきますので、どうぞお早めにご来場ください。
上映作品
主催:nobody 協力:松竹、洛北出版、WOWOW
nobody編集部:contact@nobodymag.com