03:30に一度、目が覚める。眠る前とまったく同じ番組の同じ場面がテレビに映っている怪奇。08:30起床。散歩。14:00北京発。ひたすらビールとワインを飲みつつ持って来た『ファウスト』の文庫を読破。フランクフルトはゲーテ生誕の地である。しかも自分の映画の冒頭に『ファウスト』からの引用文があるので、少し恐れおののき、再読。飛行機は夜から逃げるように飛び続けているので、窓の外は暗くならならずに明るいままだった。
18:10着。フランクフルト上空。コロニーのように固まり点在する街と森と畑。空港で、ニッポンコネクションのスタッフが看板を持って出迎えてくれた。日本からの留学生とドイツ人で日本語を勉強されている方。ニッポンコネクションはスタッフの方々のほとんどがボランティアで参加されていた。電車でステイ先まで案内していただく。途中何度もニッポンコネクションのポスターや看板を見る。中心部から電車で10分程のザクセンハウゼンという地区。緑の多い住宅街。ちなみにここまで、凄い、ヤバい、うわっ、の3つをひたすら繰り返すという全面感動状態。自身初めてのヨーロッパ、こんなにも街の建物が古く歴史が縦軸で繋がっているとは思わなくて、路駐の多いディズニーランドみたい……などと思う。ホームステイ先のマーカスという男性の家に到着。彼はフランクフルトの銀行に勤めていて、日本語を勉強中だという。14階のマンションの一室をお借りする。
フランクフルト市街を一望できる部屋。スタッフの方と別れる。マーカスに、夕食がてら市内を案内してもらう。市街地を歩きながら、雑談。ソーセージ&ザワークラウト&ジャガイモ&アップルワインという典型的ドイツ食をご馳走になる。帰り道、猫が寝ていた。猫はドイツ語で「カツ」なので、ドイツでカツ丼頼むと猫丼が出てくるよと言っていた。