journal

メイン

<< previous next >>  1  |  2  |  3  |  4  |  5  |  6  |  7  |  8  |  9  |  10  |  11  |  12  |  13  |  14  |  15  |  16  |  17  |  18  |  19  |  20  |  21  |  22  |  23  |  24  | all

April 14, 2005

『F.O.B HOMES BOOK』F.O.B HOMES 監修
須藤健太郎

fobhomes.jpg
4月に入り、街を歩いているとやたらとテンションの高い人たちを見かける。スーツを着ていれば新社会人で、私服だったら新入生だろう。始まりの予感に満ちていて、とても楽しそうだ。 この前、今年から新社会人になった友人と話していて思ったのは、「わからないことだらけでストレスが溜まる」とか言いながら、けっこう新生活を楽しんでいるということだった。とにかく前向きで、たとえば初めて名刺を持つという些細なことを彼は...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 7:52 AM

April 8, 2005

『四十日と四十夜のメルヘン』青木淳悟
月永理絵

aokijungo.jpg
「日付けを追いかけては引き返し、手ぐり寄せては押し戻す」、主人公のあるいは作者のそんな試みは偏執狂的なまでに徹底している。主人公あるいは作者の、と言ったのは、この小説に登場する「わたし」が小説を書こうとする行動が、同時に『四十日と四十夜のメルヘン』という作品を形づくっているからである。「わたし」をめぐる物語や、私小説にすらなり切れていない日記としか呼べないような小説が、今は溢れ返っているような気が...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 8:18 AM

April 7, 2005

『FILING—混沌のマネージメント』織咲誠・原研哉+日本デザインセンター原デザイン研究所 企画/構成
藤井陽子

filing.jpg
たとえば部屋の中をぐるっと見回してみると、それだけで人はかなり多くの種類の物質を目にすることができる。自らが意図して、あるいは無意識のうちに、集まっていったものとその混沌を、単に無機的に整頓するのではなく、ゆるくまとめ、ものとものとを出会わせる有機的な空間を生み出すような整理をしないか、というのが「FILING」のひとつの提案で、本書ではその実行例や、実行する際に手助けとなるひと工夫された道具、ア...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 6:33 PM

Champions League quarter-final 1st leg チェルシー対バイエルン・ミュンヘン 4-2
梅本洋一

前半は両チームとのプレスの掛け合いで中盤で優位を取れない。バイエルン、チェルシーともこの戦い方でここまで勝ち上がってきたわけで、チェルシーもモウリーニョ不在であってもこの戦い方を変えることはない。両チームともフォーメーションは4-5-1。だがポゼッションは次第にチェルシーが上回るようになる。マケレレ、ランパードのセンターミッドフィールダーふたりの力が、バイエルンをずっと上回り、バイエルンは、頼みの...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 6:11 PM

April 5, 2005

『批評と理論』磯崎新、鈴木博之、石川修武 監修
梅本洋一

isozaki.jpg
多くの部分が上下2段組で400ページ近い本書のサマリーを書くことなど不可能だろう。ふたりの建築家とひとりの建築史家が「日本‐建築‐歴史を問い直す7つのセッション」(表紙)を監修している。伊勢神宮から岡倉天心、ブルノ・タウトを経由して岡本太郎、そして監修者のひとりである磯崎新までの2000年近い「日本」の建築が、建築ばかりではなく、美術、文学など多くの視点から辿り直されている。このとても厚い書物を貫...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 3:15 AM

April 4, 2005

『THE INTERNATIONAL TUSSLER SOCIETY』インターナショナル・タスラー・ソサエティ
月永理絵

motor.jpg
まずインターナショナル・タスラー・ソサエティとは何者か、という説明から始めよう。彼らは1989年に結成されたノルウェーの3人組バンド、モーターサイコのメンバーによるサイド・プロジェクトの名前であり、発表されたアルバムのタイトルでもある。インターナショナル・タスラー・ソサエティの発足のきっかけは、あるアメリカ映画、それもウェスタン映画のサントラ制作をてがけたことによるという。そのときサントラ盤として...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 9:49 AM

April 1, 2005

『吉本隆明「食」を語る』吉本隆明、宇田川悟
衣笠真二郎

yoshimoto.jpg
「食」を語る、とタイトルにはあるけれども、インタヴュアーによる聞き語りのなかで街の名店や絶品のメニューといった固有名詞が吉本隆明氏の口に上ることはほとんどない。食べものにかんしては幼いころ母親が作ってくれた味の濃い料理、高校生時代よく飲んだというどぶろくの酒、所帯をかまえ炊事を担当するようになって工夫した調理法……などなど、グルメとはほとんど無縁と言ってよい個人的な食の思い出について隆明氏は感慨深...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 6:17 AM

March 30, 2005

『星屑たち──それからのアトランタ組物語』川端康生
梅本洋一

hoshikuzu.jpg
今から9年前のCMなんて覚えている人はいないだろうな。それもカップラーメンのCMだ。若くて田舎っぽい男がふたり、「ゾノ」とか「ヒデ」とか呼んでいたやつを覚えているかい?ちょうどアトランタ五輪が終わって、あの世代のフットボーラーが大注目を集めた時代だ。もちろん、前園真聖と中田英寿がそのふたりだ。その後のふたりがどうなったかは、みんなも知っているとおりだ。でも白井博幸、松原良香、廣長雄志、路木龍次、...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:23 AM

March 29, 2005

『サラ、いつわりの祈り』アーシア・アルジェント
須藤健太郎

Argento2.jpg
本作を見て何よりも驚いたのは、エンドクレジットもひと通り流れ終えた後、「for Jean-Yves Escoffier」と出たことだった。ジャン=イヴ・エスコフィエのことは、まったく考えていなかった。驚いたのは、だからというのもあるが、実は、私がカメラマンの仕事に意識的になったのは、彼の存在が大きかった。だから彼の名前に極度に反応してしまったのだと思う。ジャン=イヴ・エスコフィエのことは、やはり...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 1:44 AM

March 27, 2005

『サイドウェイ』アレクサンダー・ペイン
衣笠真二郎

親友同士のふたりの中年男性が1週間だけの小旅行に出発する。彼らが車で向かうのは自宅からそれほど遠くはないカルフォルニアの農園である。広大なブドウ畑の中にあるシャトーをいくつも訪れ、旨いワインを求めてテイスティングをくりかえす。その香りやら厚みやらを中年男性のひとりが言葉に翻訳してウンチクをたれる。作家志望の彼にとっては、ワインめぐりこそがこの旅行の目的なのだ。そしてもうひとりの中年男性は1週間後に...全文を読む ≫

投稿者 nobodymag : 5:40 AM

<< previous next >> all |  1  |  2  |  3  |  4  |  5  |  6  |  7  |  8  |  9  |  10  |  11  |  12  |  13  |  14  |  15  |  16  |  17  |  18  |  19  |  20  |  21  |  22  |  23  |  24